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日外会誌. 126(1): 22-26, 2025
特集
少子化時代のこどもの外科医療のあり方
4.消化器外科医からみたこどもの外科医療と教育のあり方
内容要旨
消化器外科の専門性は「臓器」に集約されるが,小児外科の専門性は臓器ではなく「小児患者」を対象とすることが両者の相違点である.つまり,小児外科は患者の年齢・体格・疾患背景が多様であり,手術対象臓器も多岐にわたる.多様な年齢,幅広い疾患に対して専門知識や臨床経験を求められる一方,少子化による小児外科修練機会の減少は否めない.このような状況の中,当講座では,小児外科医と消化器外科医(成人外科医)がしばしば合同手術を行っており,また成人外科で培った低侵襲手術の技術導入(内視鏡外科・ロボット支援・各種ナビゲーション技術)を積極的に進めている.限られた小児外科領域のリソースの中で,消化器外科をはじめとした他領域の外科と小児外科の融合により,臨床面だけでなく研究面や教育面での工夫点や取り組みについて紹介する.
キーワード
外科教育, シミュレーション教育
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