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書誌情報]
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日外会誌. 87(4): 450-455, 1986
原著
下肢静脈血栓症にみられた血液凝固系の先天性異常
I.内容要旨明らかな基礎疾患を有しない下肢静脈血栓症28例について,アンチトロンビンIII(ATIII).プラスミノゲン(Plg),プロテインC(PC)を測定し,3例の先天性ATIII欠乏症の他にPlg異常症,先天性PC欠乏症を1例ずつ,計5例(17.8%)の血液凝固線溶系因子の欠乏ないし異常症を見出した.これらの血液学的疾患を有する患者の血栓症には下記の特徴が認められた.
1.発症年齢が若い.
2.表在静脈血栓の頻度が高い.
3.再発率が高い.
4.肺梗塞の頻度が高い.
キーワード
静脈血栓, 血液凝固系の異常, 先天性アンチトロンビンlll欠乏症, プラスミノゲン異常症, 先天性プロテインC欠乏症
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