[書誌情報] [全文HTML] [全文PDF] (2746KB) [会員限定]

日外会誌. 125(1): 49-55, 2024


特集

学会活動,診療・研究にSNS等のツールをどう活用するか

7.SNSを利用した若手医師・学生への情報発信

京都大学 肝胆膵・移植外科

石井 隆道 , 楊 知明 , 西野 裕人 , 穴澤 貴行 , 長井 和之 , 内田 洋一朗 , 伊藤 孝司 , 波多野 悦朗

内容要旨
外科医の減少を解決するために外科の魅力を若手医師や医学部学生へ積極的に伝えるべきである.SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)はコミュニケーションだけでなく情報収集としても利用されている.そのためホームページ以外にもSNSを利用した情報発信は有効である.SNSには様々なプラットフォームがあり,日本で主に利用されるSNSはLINE,X(旧Twitter,以下X),Facebook,Instagram,YouTubeなどがある.SNSにはそれぞれ利用者の性別や年齢層に特徴があるため投稿内容や目的に応じてプラットフォームを選択しなければならない.われわれはInstagram,X,Facebookを利用している.SNSに投稿する際には,投稿内容の正確性,不適切表現の禁止,著作権などへ留意すると同時に,特に個人情報の保護について気をつけなければならない.また医局でのSNSを利用した情報発信には個人の負担にならないようにチーム制で行うことを薦める.SNSによる情報発信は重要であるが,若手医師や学生に向けて伝えたい内容が最も重要であり,SNSは手段の一つである. SNSを利用した情報発信で外科全体が盛り上がり,外科に興味を持つ若手医師や学生が増えることを期待する.

キーワード
ソーシャルメディア, コミュニケーション, 広報, 研修医, 医学部学生


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。