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日外会誌. 115(6): 329-333, 2014
特集
わが国の小児外科五十年のあゆみ
6.小児内視鏡手術の展開
I.内容要旨
成人領域に数年遅れ,1990年の初頭から始まった小児内視鏡手術は,先人達のたゆまぬ努力の結果,またたく間に発展を遂げた.当初は年長児の腹腔鏡下胆嚢摘出術や肥厚性幽門狭窄症に対する腹腔鏡下幽門筋切開術などの比較的簡単な手術で始まったが,麻酔法の工夫,器具の細径化,高難易度手術に対する標準化の努力,小児内視鏡外科医の教育などを積み重ね,多くの小児外科手術が内視鏡手術に置き換わろうとしている.その一方で,稀少疾患に対する安全で確実な術式の開発と普及,若手小児内視鏡外科医の教育,これら手術の術後成績の検証など課題も多く残されている.本稿では,小児内視鏡手術の黎明期から現在に至る道のりをあらためて検証するとともに,これからの発展への期待を述べる.なお本稿の主たる部分は,日本小児外科学会雑誌,学会50周年記念号に収載された論文を一部改編したものであることをあらかじめお断りする1)
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キーワード
内視鏡手術, 腹腔鏡, 胸腔鏡, 新生児, 小児
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