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日外会誌. 114(5): 232-235, 2013


特集

外科医のためのKampo EBM UP TO DATE

2.周術期における大建中湯の有用性と作用メカニズム

1) 藤田保健衛生大学 消化管外科
2) 札幌東徳洲会病院 先端外科センター

前田 耕太郎1) , 勝野 秀稔1) , 河野 透2)

I.内容要旨
本邦でその成分が調整されたKampoである大建中湯は,山椒(サンショウ,Zanthouxylum piperitum),乾姜(カンキョウ,Zingiber officinale),人参(ニンジン,Panax ginseng),膠飴(コウイ,Saccharum granorum)の4成分からなり,アセチルコリン分泌促進作用やモチリン分泌促進作用,バニロイド受容体を介した作用により腸管運動を促進し,CGRPやADMなどの作用により腸管血流や抗炎症作用,抗炎症性サイトカイン作用を有する.これらの作用により周術期の腸管運動促進や腸閉塞などの改善に有用と考えられる.さらに大建中湯に対するエビデンスの集積が進められており,周術期管理における大建中湯の有用性が示されることが期待される.

キーワード
周術期, 漢方, 大建中湯, 腸管運動


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