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日外会誌. 114(4): 192-195, 2013


特集

進行肺癌に対する拡大手術―最近の動向―

6.気管·気管分岐部切除術

獨協医科大学 呼吸器外科学講座

千田 雅之

I.内容要旨
気管·分岐部切除の適応となる肺癌症例は多くはないことから,まとまった治療成績の報告は未だ少ないのが現状である.本稿では,気管切除·分岐部切除(管状肺全摘)と分岐部再建術にわけ検討した.気管切除·分岐部切除の自験例7例では吻合部合併症,吻合部再発,手術死亡は認めなかった.分岐部再建術はモンタージュ法3例,one stoma法3例行い,吻合部再発,手術死亡ともに認めなかったが,吻合部合併症を2例に認め,狭窄を示した1例にステント,喀血の1例に残肺全摘を施行した.これらの術式には合併症は多いものの,症例を選べば手術死亡率は決して高くなく,N0-1であれば長期成績も期待しうることが報告されている.適応となる症例に対しては試みるべき術式と考えられる.

キーワード
気管切除, 気管分岐部切除, 管状肺全摘, 気管分岐部再建術, T4肺癌


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