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日外会誌. 125(3): 276, 2024

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手術のtips and pitfalls

対面式ロボット支援肺葉切除のtips and pitfalls

「対面式ロボット支援肺葉切除のtips and pitfalls」によせて

国立病院機構九州がんセンター 呼吸器腫瘍科

庄司 文裕



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全世界においてロボット支援手術は爆発的に普及しており,今や様々な癌腫における有効な手段としてその地位を確固たるものにしています.本邦における呼吸器外科領域においても2018年4月に肺悪性腫瘍に対して保険収載されて以降,肺悪性腫瘍に対するロボット支援手術数は加速度的に増加の一途を辿っています.
さて,低侵襲手術として代表的な胸腔鏡下肺切除においては「見上げ式」と「対面式」の二つの異なる視野展開が存在しており,そのいずれのアプローチ法も広く普及しています.一方,ロボット支援下肺切除においては「見上げ式」の視野展開が一般的なアプローチ法です.
近年,ロボット支援下肺切除においても「見上げ式」にかわる様々なアプローチ法が考案・試行されており,それぞれのアプローチ法における有用性が示されています.そしてこうしたアプローチ法が簡便で再現性のある新たなアプローチ法の選択肢の一つとしてアクセプトされれば,結果として安全・確実なロボット支援手術手技に繋がり,患者には勿論のこと,呼吸器外科医にとっても利するところ大であると考えます.
今回の企画では,「対面式」ロボット支援肺切除に積極的に取り組んでおられる,がん研究会有明病院呼吸器センター外科の文敏景先生と国立病院機構九州医療センター呼吸器外科の山﨑宏司先生に「対面式ロボット支援肺葉切除のtips and pitfalls」についてご執筆いただきました.
本企画が会員の先生方に役立つ情報になれば幸いです.

 
利益相反:なし

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