[
書誌情報]
[
全文HTML]
[
全文PDF] (776KB)
[会員限定]
日外会誌. 127(2): 178-184, 2026
特集
ICI時代の外科治療
5.大腸癌に対する術前免疫チェックポイント阻害薬
内容要旨
大腸癌に対する免疫チェックポイント阻害薬を用いた術前治療の開発は急速に進んでいる.特にmicrosatellite instability–high (MSI-H)/ deficient mismatch repair (dMMR)直腸癌では術前免疫チェックポイント阻害薬が極めて高い治療効果を示し,癌の根治と臓器温存の両立を現実化した.MSI-H/ dMMR結腸癌でも術前免疫チェックポイント阻害薬により良好な治療効果が得られ,今後の治療開発が期待されている.一方,microsatellite-stable (MSS)/ proficient MMR (pMMR)大腸癌では免疫チェックポイント阻害薬単剤の効果は限定的であり,放射線療法や殺細胞性抗がん剤と免疫チェックポイント阻害薬の組み合わせによる治療開発が進められている.また,ctDNAや免疫プロファイル等のバイオマーカーは治療反応予測や術前後のモニタリングに有用と考えられ,治療個別化の鍵を握る.MSI-H/ dMMR判明時の遺伝学的マネジメントも外科医に求められる重要な任務である.本稿では結腸・直腸癌における術前免疫チェックポイント阻害薬の最新エビデンスと今後の課題を概説する
キーワード
大腸癌, 直腸癌, 結腸癌, 術前治療, 免疫チェックポイント阻害薬
PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。