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日外会誌. 127(2): 172-177, 2026


特集

ICI時代の外科治療

4.胃癌について

国立がん研究センター中央病院 胃外科

西野 将司 , 吉川 貴己

内容要旨
本邦の胃癌治療は,D2郭清の標準化とS-1術後補助療法の確立により,外科と化学療法の融合が進展してきた.近年,ニボルマブやペムブロリズマブなど免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の登場により,切除不能例の予後が改善し,奏効例ではconversion surgeryが新たな治療戦略として注目されている.さらにMATTERHORN試験により,新たなICIであるデュルバルマブ+FLOTによる周術期治療の有効性が証明された.今後は,免疫関連病理反応(irPR)の評価体系確立,免疫関連有害事象(irAE)を踏まえた周術期管理,ロボット支援手術の応用など,多職種連携による安全な免疫併用外科治療の確立が求められる.胃癌外科はいま,免疫療法を統合した新たな治療設計へと進化している.

キーワード
免疫チェックポイント阻害剤, D2郭清, conversion surgery, irAE


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