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日外会誌. 113(3): 288-291, 2012
特集
日本の心臓·大血管外科レベルは欧米を超えているか?
5.先天性心疾患
I.内容要旨
先天性心臓外科の成績は1990年代には日本の成績は明らかに欧米に劣っていたと言わざるを得ない.当時は多くの施設で少ない症例を行っており,新生児,乳児期早期の複雑心奇形の手術数も明らかに少ない.2000年代になると少しずつ施設の集約化が進んできたせいもあって,欧米に肩を並べるところまで近づいてきた.2008年の成績はファロー四徴症など,いくつかの疾患では明らかに日本の成績は欧米を超えている.先天性心疾患領域での施設集約化は一段と進み,200例以上の年間手術数を持った施設も多くなった.しかし施設のハード,ソフト両面での日本の遅れは明らかであり,今後の課題であろうと思われる.
キーワード
先天性心臓手術, 新生児心臓手術, ヨーロッパ胸部心臓外科学会データベース(EACTSdatabase), アメリカ胸部外科学会データベース(STSdatabase), 日本胸部外科学会データベース(JATSdatabase)
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