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日外会誌. 107(4): 182-186, 2006


特集

膵癌治療―最近の動向

6術前術後の化学放射線療法

1) 大阪府立成人病センター 外科
2)  放射線治療科

石川 治1) , 大東 弘明1) , 江口 英利1) , 山田 晃正1) , 佐々木 洋1) , 今岡 真義1) , 西山 謹司2)

I.内容要旨
局所進行膵癌の大半は手術単独治療にて局所再発を根絶しえないことから,「手術と化学放射線療法の一体化」は益々重要な治療戦略となってきた.1990年代前半までは専ら術後・術中照射が主流であったが,その後に普及してきた術前照射では更なる局所制御効果が期待されている.しかし,いずれの照射法にも共通した課題は遠隔(主に肝)転移再発であり,肝転移予防に有効な治療を付加することによって,長期遠隔成績の画期的向上が期待される.

キーワード
膵癌, 化学放射線療法, 膵癌切除後の局所再発, 肝転移


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