[
書誌情報]
[
全文PDF] (819KB)
[会員限定・要二段階認証][
検索結果へ戻る]
日外会誌. 96(6): 402-405, 1995
症例報告
遺伝子解析で診断した肺原発B細胞型リンパ腫の1切除例
I.内容要旨症例は76歳男性.生来健康であったが,平成5年7月の検診の胸部X線にて右中肺野の円形陰影を指摘され来院した.胸部断層写真及び胸部CT所見では陰影は右中葉にあり内部にair-bronchogramを認めた.経気管支肺生検の結果lymphoproliferative disorderと診断された.8月6日右中葉切除術を施行した.永久標本による病理所見では,成熟したリンパ球がmassiveに増生し,germinal centerの形成がみられ,明らかな異型性はみられなかった.また免疫染色の結果monoclonalityが認められなかった.この摘出標本の遺伝子解析の結果免疫グロブリンH鎖遣伝子の再構成バンドがみられ,腫瘍性のリンパ球増生が示唆された.すなわちpseudolymphomaではなく,B cell lymphomaと診断した.
キーワード
B リンパ腫 (B cell lymphoma), 偽リンパ腫 (pseudolymphoma), 遺伝子解析 (gene analysis)
このページのトップへ戻る
PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。