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日外会誌. 95(9): 709-711, 1994


症例報告

型の異なる先天性小腸閉鎖症が認められた一卵性双生児例の経験

いわき市立総合磐城共立病院 小児外科

田畑 俊治 , 松本 勇太郎 , 明神 崇仁 , 小松 和久

(1993年6月8日受付)

I.内容要旨
一卵性双生児(低出生体重児)の双方に,閉鎖型の異なる先天性小腸閉鎖症を認めた極めて稀な症例を経験したので,本邦第一例として報告する.症例は在胎34週5日で出生した一卵性双生児の男児である.出生後の腹部X線写真上,小腸閉鎖症と診断された.第I児は生後1日目に空腸膜様閉鎖のため膜切除を行った.第II児は生後5日目に多発空腸閉鎖のため,小腸を約30cm切除した.両児とも外科手術によって根治できた症例であった.

キーワード
先天性小腸閉鎖症, 双生児


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