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日外会誌. 88(10): 1494-1498, 1987


症例報告

兄弟共に胃癌を合併した家族性大腸腺腫症の1家系例

国立呉病院(中国地方がんセンター) 外科
*) 大阪大学 医学部第1外科

高野 弘志 , 大口 善郎 , 弓場 健義*) , 井上 善文*) , 越智 昭博 , 大下 征夫 , 小林 春秋男

(昭和61年11月16日受付)

I.内容要旨
兄弟共に胃癌を生じた家族性大腸腺腫症の1家系を報告した.胃癌を合併した大腸腺腫症は本邦では自験例を含め16例報告されているが,若年者にも多い,胃癌が多発する傾向があるなどの特徴を有し,大腸腺腫症における全身性多発性腫瘍形成因子の関与が示唆された.なお兄弟で共に胃癌を合併した家系は文献上第2例目と思われる.

キーワード
家族性大腸腺腫症, 大腸ポリープ, 胃癌


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