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日外会誌. 127(5): 502-509, 2026
特集
外科医の職場環境改善に向けた現状と課題
6.肝胆膵外科における職場環境改善に向けた取り組み―TOYAMA-style業務改革―
内容要旨
近年,肝胆膵外科領域では,高度な専門性と過酷な労働環境を背景に若手医師の志望者が減少しており,持続可能な医療体制の構築が喫緊の課題となっている.本稿では,肝胆膵外科領域特有の長時間手術・労働,徒弟制度的文化,ハラスメント,多様な働き方への対応不足といった現状の問題点を整理し,職場環境改善に向けた課題と方策について述べる.具体的には,シフト制やチーム医療の導入による業務負担の分散,タスクシフティングの推進,若手医師への早期からの手術参加・執刀機会の確保などが必要である.さらに,学会主導による体系的なキャリア形成支援の必要性とともに,出産・育児や介護などのライフイベントに配慮した柔軟な勤務体制の整備も重要である.働きやすさと専門性の両立を図ることにより,肝胆膵外科を志望する若手医師の増加と,診療の質の向上につながることが期待される.
キーワード
肝胆膵外科, 職場環境, 働き方改革, ハラスメント, TOYAMA-style
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