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日外会誌. 127(5): 492-495, 2026


特集

外科医の職場環境改善に向けた現状と課題

4.心臓血管外科における職場環境改善に向けた現状と課題

横浜市立大学大学院医学研究科 心臓血管外科

齋藤 綾

内容要旨
2024年4月より開始された「医師の働き方改革」は施行前から施行後現在に至るまで医師個人だけではなく医療機関の医療者労務環境管理に大きな変化を強いている.働き方改革施行前の胸部外科関連4学会から厚生労働省へ提出された要望書では改革制度設計が「労務時間削減」主体であることに対し,本質的な胸部外科領域における医師の働き方改革はチーム制,タスクシフト,集約化,closed ICU,持続可能性の導入などが真の改革に必要な案件であることを提言している.また,働き方改革開始後の現状については,地方大学からの臨床現場への影響に関する調査報告やアンケート調査に基づくタスクシフトの在り方や若手外科医視点から見た就労の在り方などについて論文報告がなされている.欧米においては既に行政指導により労務時間の上限規制や休暇取得斡旋が厳格に管理されているにも関わらずburnout,抑うつ状態やself-wellnessの危機など様々な問題に直面しており,胸部外科医のより良い就労環境を確立するには多くの課題が山積していると考える.

キーワード
チーム制, タスクシフト, 集約化, closed ICU, 持続可能性


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