[書誌情報] [全文HTML] [全文PDF] (1579KB) [会員限定]

日外会誌. 127(5): 476-484, 2026


特集

外科医の職場環境改善に向けた現状と課題

2.2026年の外科医の待遇改善に向けた診療報酬改定の経緯とこれから

群馬大学大学院医学系研究科総合外科学講座肝胆膵外科分野,日本消化器外科学会理事長 

調 憲

内容要旨
この度取りまとめられた2026年の診療報酬改定において若者から選ばれにくくなっている外科医師への待遇改善の項目が盛り込まれた.今回導入された地域医療確保加算2,外科医療確保特別加算は特定診療科の医師のベースアップを行い,長時間高難度手術に対して,施行した外科医へのインセンティブを初めて認めた画期的なものである.一方で,この加算は手当のみならず,働き方改革の推進,今後の人口減少・高齢化や労働人口減少といった2040年問題に備えた集約化や地域の機能分担,専門研修体制の構築等をパッケージとした施策である.それは近未来の急性期拠点病院のあるべき姿を示しているかもしれない.今回われわれは導入された加算に基づく処遇改善とワーク・ライフ・バランスの実現を両輪として外科医を増やしていかねばならない.今回の改定がその一歩となることを確信している.
今回の診療報酬改定における消化器外科を中心とした待遇改善の実現に向けての様々な日本消化器外科学会の取組を時系列として振り返り,待遇改善に関する基本的な考え方について本稿では述べてみたい.

キーワード
外科医, 待遇改善, 診療報酬改定, 外科医の減少問題, ワーク・ライフ・バランス


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。