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日外会誌. 127(1): 43-51, 2026
特集
小型肺癌に対する診断治療の工夫
6.3D-CTを用いた肺区域切除の術前プランニング
内容要旨
小型早期肺癌の増加や,治療対象となる患者の高齢化に伴い,肺癌外科治療では「根治性」と「低侵襲性」を両立することの重要性がますます高まっており,近年の前向き臨床試験の結果を背景に,縮小手術,特に解剖学的肺区域切除の需要が急速に拡大している.また,CT画像技術の進歩は,小型肺癌の発見を増加させたのみならず,高精度な3D-CTによる精緻な術前シミュレーションを可能にした.これにより,手術の安全性を確保しつつ,術後の呼吸機能や生活の質(QOL)を維持した機能温存型・個別化肺癌手術(precision lung cancer surgery)が現実のものとなっている.
本稿では,最新の3D-CT技術により明らかになった肺区域解剖の新たな知見を活かした術前シミュレーションの工夫に加え,マーキング技術を組み合わせた応用型3D-CTシミュレーションを紹介し,当科で実践している区域切除における術前プランニングの実際を提示する.
キーワード
原発性肺癌, 肺区域切除, 3D-CT, 術前シミュレーション, 術中ナビゲーション
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