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日外会誌. 127(1): 28-33, 2026


特集

小型肺癌に対する診断治療の工夫

4.小型肺癌のマーキング方法―RFIDシステムを用いたマーキング方法

福岡大学病院 呼吸器・乳腺・小児外科

佐藤 寿彦

内容要旨
近年,日本の肺癌診療ガイドラインにおいて,腫瘍径2 cm以下の小型肺癌に対する縮小手術として,部分切除や区域切除が標準術式として位置づけられるようになった.しかし,これらEvidenceの基礎となる研究では開胸・胸腔鏡手技は規定しておらず,また対象となる肺野の小結節も末梢1/3としている.従来の開胸手術では,胸膜表面から距離のある病変に対しても,術者が触知によって病変の局在を確認し,十分なマージンを確保しながら切除することが可能であった.しかし,胸腔鏡下あるいはロボット支援手術においては胸膜から距離のある小結節は触知が困難であるため,病変の同定や切除マージン確保のために何らかのマーキング法が必要とされる.
われわれはこの課題に対し,Radiofrequency Identification (RFID)マーカーを用いた小型肺癌マーキング法の開発に取り組んできた.本稿では,その開発の経緯,これまでの臨床使用での成果,さらに今後克服すべき課題について概説する.

キーワード
小型肺癌, 部分切除, 区域切除, 精密肺縮小手術, RFID


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