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日外会誌. 122(1): 26-31, 2021


特集

肺・胸腺神経内分泌腫瘍の治療

4.異型カルチノイドの治療

1) 京都大学大学院 医学研究科呼吸器外科
2) 京都大学医学部附属病院 病理診断科

毛受 暁史1) , 吉澤 明彦2) , 伊達 洋至1)

内容要旨
気管支肺カルチノイドは,神経内分泌腫瘍の一種であり,中でも低~中悪性度に分類される.さらに定型カルチノイドおよび異型カルチノイドに分類され,異型カルチノイドの方が予後不良である.現在の一般的治療方針は,切除可能症例については外科的切除となっており,特に異型カルチノイドについては,葉切除が標準治療と考えられる.切除不能例に対する薬物療法も徐々に治療選択肢が広がっているが,第一選択治療薬などについてのエビデンスは十分ではない.さらに,局所進行症例についてのmultimodalityな治療方針の確立が今後の重要な課題である.

キーワード
異型カルチノイド, 神経内分泌腫瘍, 外科手術, 全身治療


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