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日外会誌. 119(1): 47-54, 2018


特集

医療の質向上のための取り組み―心臓血管外科―

7.補助人工心臓植込み手術

1) 国立循環器病研究センター 心臓血管外科
2) 国立循環器病研究センター 移植医療部
3) 国立循環器病研究センター名誉総長 
4) 日本臨床補助人工心臓研究会代表幹事 

藤田 知之1) , 福嶌 教偉2) , 市川 肇1) , 小林 順二郎1) , 北村 惣一郎3)4)

内容要旨
現在,日本の保険制度では補助人工心臓(LVAD)の使用は心臓移植へのブリッジ使用にしか認められていない.心臓移植までの待機期間は1,000日を越え,Japanese registry for Mechanically Assisted Circulatory Support(J-MACS)への全登録患者数は800人を越えている.このうち,植込み型人工心臓が9割を占めてきている.この間の待機患者生存率の向上を図ることは,数少ない移植成績を上げるためにも必須であり,関連10学会からなる補助人工心臓関連学会協議会が設置されている.ここでは補助人工心臓治療の実施施設(46施設)・実施医(成人担当118人,小児担当26人,計144人)の認定,プロクター制度,臨床工学技士や看護師の教育を行い,日本体外循環技術医学会と協力して人工心臓管理技術認定士(330人)の資格も認定している.この結果,わが国の補助人工心臓手術の成績はInteragency registry for Mechanically Assisted Circulatory Support(INTERMACS)と比しても遜色は全くない.現在,LVADのデスティネーション(終生)使用の治験も始まり,その社会基盤の整備が求められている.

キーワード
補助人工心臓, 心臓移植, ブリッジ使用, デスティネーション(終生)使用, J-MACS

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