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日外会誌. 118(1): 11-18, 2017


特集

外科手術における画像支援の現状と今後の展開

2.心臓血管 心臓血管外科手術における画像支援―動脈瘤からTAVIへ―

東京慈恵会医科大学 外科学講座血管外科

大森 槙子 , 金岡 祐司 , 大木 隆生

内容要旨
2007年に企業製ステントグラフト(SG)が本邦で認可されて以降,大動脈瘤に対する治療は大きく変化し,SG内挿術が急速に普及した.その間にSGの技術やデバイスは進歩し,より安全で確実な治療が可能になった.その進歩に大きく寄与したのはイメージングシステムの進歩である.動脈瘤治療を術前から術中,術後に至るまで支援する画像技術の進歩と,ナビゲーションシステムの開発により,正確かつ直感的な治療へのアプローチが可能となった.また,こうした動脈瘤の画像支援は経カテーテル的大動脈弁置換(TAVI)の際の正確なデバイス留置を達成するための技術進歩にも生かされている.
本稿では,大血管領域を中心に,手術における画像支援の現状と今後の展開について概説する.

キーワード
ステントグラフト内挿術, ハイブリッド手術室, 3Dナビゲーション, TAVI


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