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日外会誌. 116(5): 320-322, 2015


特集

最新低侵襲手術(ロボット,内視鏡下手術)の現状と将来

8.小児外科

順天堂大学 小児外科

古賀 寛之 , 山高 篤行

I.内容要旨
小児内視鏡下手術は不十分な小児用機材の状況下ではじまり,麻酔法の工夫,器具の細経化,手術の標準化への努力などを積み重ね,今日では多くの小児外科疾患を対象とし内視鏡下手術が行われている1) 2) .その中で小児外科特有の稀少疾患に対する安全で確実な術式の確立と普及,小児内視鏡外科医の教育,などの多くの課題も残されている.しかしながら術後疼痛や大きな創部瘢痕により精神的・肉体的ストレスがその後の患児の発達に大きな影響を及ぼすため,手術後に長い人生を歩む小児こそ内視鏡下手術は有用と考えられる.そのために,合併症を起こさない安全確実な内視鏡下手術が小児に望まれ,更なる低侵襲手術が小児外科領域にも発展し,小児領域の外科手術の多くが内視鏡下手術で行われることと予想される.

キーワード
小児, 内視鏡下手術, 腹腔鏡手術, 胸腔鏡手術


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