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日外会誌. 112(6): 404-407, 2011


会員のための企画

実質臓器悪性腫瘍に対する局所療法

Ablation治療―RFA―

三重大学 IVR科

山門 亨一郎

I.内容要旨
ラジオ波凝固療法(Radiofrequency ablation,以下RFA)は現在,ablation治療を代表する局所治療である.RFA治療は高い抗腫瘍効果,低侵襲,繰り返し治療が可能という特徴がある.切除もRFAも局所療法であるから,RFAの対象疾患は自ずと外科切除のそれに類似してくる.早期の肝細胞癌や,小型腎癌では切除に近い成績が報告され,根治的治療となりうる可能性がある.肺転移や肝転移の制御や,有痛性骨転移等に対する症状緩和にも有用である.また,機能性副腎腫瘍や甲状腺腺腫,類骨腫等,良性腫瘍にも適応が拡大している.

キーワード
ラジオ波凝固療法, 肝腫瘍, 肺腫瘍, 腎癌, 副腎腫瘍


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