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日外会誌. 110(3): 128-132, 2009


特集

卒後外科教育と専門医制度

4.サブスペシャルティの立場から見た卒後外科教育と専門医制度 2小児外科専門医

東京大学大学院 医学系研究科小児外科

岩中 督

I.内容要旨
小児外科領域においても,専門医取得において150例の手術実績が2010年より義務化される.また小児外科の専門医は外科専門医を基盤としていることより,専門医更新においても100例の診療実績を加えるべく検討中である.少子化に伴い症例数が減少する中で,専門医が専門性を発揮しつつ診療の現場で活躍できることを維持するためには,現在の卒後教育制度や現状の小児(外科)医療体制を見直す必要がある.ただ,昨今の外科医療の崩壊が叫ばれている状況においても,小児外科医数は幸いに少しずつであるが確実に増加している.若い医師が小児外科を今後も希望してくれるためには,現在の診療·教育システムのよいところは残しつつ,大胆な改革も必要である.小児医療,特に小児救急医療は崩壊の危機に瀕しており,近い将来行政と学会が協働し再編成が行われるであろう.その時のために小児外科専門医数は倍増させておかねばならない.本稿では,将来の専門医·認定施設の状況を予測し,これからの専門医育成を如何に効果的に行うか,また個々の専門医のQOLを維持しつつ小児外科医療体制を安定させるにはどのような方策が必要か,について私見を述べる.

キーワード
小児外科, 小児救急, 専門医, トレーニング, 女性医師


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