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日外会誌. 109(2): 95-100, 2008


特集

術前画像診断とNavigation Surgery

7.下部消化管疾患

1) マサチューセッツ総合病院3次元画像研究所,ハーバードメディカルスクール 放射線科
2) 昭和大学横浜市北部病院 消化器センター

永田 浩一1) , 遠藤 俊吾2) , 工藤 進英2)

I.内容要旨
大腸癌に対する腹腔鏡手術の普及は触覚の欠如,視野範囲や視野展開などに制限があるため,従来の開腹手術に比べて,より正確な術前画像診断やNavigation Surgeryの活用が求められる.一方,画像診断の進歩は,診断能の向上にとどまらず,得られた画像データをもとにしたNavigation Surgeryなどの診断を越えた画像の利用を臨床現場へもたらした.本稿では,新しい術前画像診断やNavigation Surgeryの手法の一部を紹介する.
大腸3D-CT検査は,前処置法や撮影回数の工夫により,術前検査における医療被曝や前処置および検査数を増やすことなく,部位診断,深達度診断,さらには術前シミュレーションや術中ナビゲーションへの応用が可能である.大腸MRI検査は医療被曝を伴わないバーチャル内視鏡検査や機能的診断のひとつの手法として今後の発達が期待されている.PET/CT colonography検査は形態診断と機能診断に優れた新しい検査方法である.大腸癌による狭窄を伴った症例に対する全大腸の評価はよい適応のひとつである.大腸センチネルリンパ節マッピングによる病期診断は,予後の改善につながる可能性が報告されているが.今後の更なる検討が必要である.こうした新しい術前画像診断法とNavigation Surgeryの特性を理解したうえで臨床への有効活用が期待される.

キーワード
大腸3D-CT検査, CT colonography, MR colonography, PET/CT colonography, sentinel node mapping


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