日外会誌. 125(5): 386-387, 2024
会員へのメッセージ
総務委員会の役割と活動
日本外科学会総務委員長,大分大学医学部消化器・小児外科学講座 猪股 雅史 |
日本外科学会における総務委員会の役割は,本学会の会員管理をはじめ,学術集会や学会事務局など,必要に応じて運用面での取り決めを行っています.具体的には,以下の四つの活動を担っています.
1.会員数の管理
会員管理システムを用いて,本学会の会員数の管理を行うとともに,定期的に入会者・退会者・休会者・復会者の手続きを実施しています.本学会の設立以来の会員数の推移,並びに1966年以降の入会者数・退会者数の推移を図に示します.2023年度の会員数は40,837名であり,2004年度の卒後臨床研修制度スタート時に一時減少した後は,現在までの20年間は微増傾向にあります(図1).
2.入会手続きおよび会費の収納方法
入会希望者に対する推薦は,代議員もしくは指定施設の指導責任者による推薦が必要ですが,2026年末の旧専門医制度上の指定施設の廃止を踏まえ,2024年10月以降は,代議員もしくは本会指導医が推薦できることとしました.また今年度より,会員管理システム更改時の簡便性向上のために,自動振替(口座引落)を廃止して,払込票,クレジットカード,銀行口座振込の3種の収納方法の見直しも行っており(来年度より開始予定),会費未納による会員資格の喪失を防ぐため,会員資格喪失後の復会申立期間を1年から3年に延ばしました.
3.準会員制度の創設
本学会の活性化の目的で,医師,医学士,学士(医学)以外の研究者やメディカルスタッフ,医学生などの入会可能な準会員制度を2023年度に創設しました.また国際化推進の観点からも,国外を拠点に活動する日本の医師免許証を持たない外国籍の医師の入会希望者も対象としています.その権利は,代議員選挙の選挙権/被選挙権がないこと以外の演題の応募,雑誌の購読,eラーニングの受講など正会員と同等の方針とし,本学会に多様な人材を入れることにより,さらなる活性化を図りたいと考えています.
4.学術集会や学会事務局に関する対応
定期学術集会の運営委託業者の選定を行い,学術集会の活性化と運営の効率化を図り,事務所の移転や事務局職員の採用など,事務局機能のさらなる向上に向け,適宜,対応をすすめています.
以上,総務委員会としては,他の委員会や他の学会と連携して,若手の入会者を増やし,中途での退会者を減らし,さらに外科医以外の準会員を増やしていくことが,本学会の発展,さらにはわが国の外科医療と外科学研究の推進に重要だと考えています.
利益相反:なし
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