[書誌情報] [全文HTML] [全文PDF] (543KB) [全文PDFのみ会員限定]

日外会誌. 125(3): 198, 2024

項目選択

特集

Acute Care Surgeon―その活躍の場―

1.特集によせて

大阪公立大学大学院医学研究科 救急医学

溝端 康光



<< 前の論文へ次の論文へ >>

 
1996年,米国において新たな外科領域であるAcute Care Surgeryが提唱された.Acute Care Surgeryは外傷外科,救急外科,集中治療を包含するものとしてわが国にも広がり,外科専門医資格を有する医師の新たな活躍の場となった.その後,医療施設内はもとより,緊急病態の患者に迅速に対応できる知識と技能を活かして活躍の場は病院前医療にも広がっている.また医療機関内においても,本来の救急部門,外科部門,集中治療部門での活躍に加え,他の外科部門と協働したSurgical Rescueとしての活動も報告されている.さらに近年では,その危機対応・管理能力を活かし,MCI(多数傷病者事案)や要人対応において活躍する機会も出てきた.
本特集では,Acute Care Surgeonとして上記領域の第一線で活躍されている医師たちに,活動の実際をご執筆いただいた.今回の特集を通じてわが国におけるAcute Care Surgeryの重要性と魅力を伝え,将来に向けたAcute Care Surgeonのさらなる活躍につながることを期待したい.

 
利益相反:なし

このページのトップへ戻る


PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。