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日外会誌. 124(3): 224-225, 2023

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会員へのメッセージ

情報・広報委員会の活動について

日本外科学会情報・広報委員長,九州大学小児外科 

田尻 達郎



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情報・広報委員会は,日本外科学会として公益性の高い事業を展開し,会員・社会に向けて広報活動を行っていくことを活動目標としている委員会である.ここ数年の活動報告の主なものとして,下記三つの活動を報告する.
1.ホームページのリニューアル
令和3年10月にホームページのリニューアルが完了した.ホームページのリニューアル作業の一環として,本学会のロゴデザインの使用ガイドラインを設定し,引き続き,英語ページ内容の充実化に向けた作業を進めている.
2.会員向けオンラインサービス改修
2023年現在,会員向けオンラインサービスの登録者数は全会員40,562名のうち35,339名であり,会員情報検索・修正システム,外科専門医システム,学術集会参加履歴登録システム,各種申請システムなどを運用・管理している.総務委員会などからの提案を受けて,これらのシステムのリニューアルを計画しており,現在,システムの全面改修を行うべく開発ベンダの選定などの準備中であり,改修の内容にあたっては全学会員からのヒアリングも実施する予定である.
3.日本外科学会におけるソーシャルネットワーキングサービス活用に向けた取り組み
昨今,Facebook・YouTube・Twitterのような,いわゆるソーシャルネットワーキングサービス(以下,SNS)の活用が医療業界でも取り沙汰されており,今後,学会運営においても重要な位置を占めるものと思われる.
様々な情報が加速度的に全国・全世界に広まる状況において,日本外科学会としても学術的な観点,若手外科医リクルートなどの人材育成の観点から,SNSの活用による情報共有・公開を検討している段階である.
一方,様々な情報が一般の人の目にとまる機会が増えるため,不適切な情報の公開・共有による「炎上」というリスクも増える.そのため,公開する情報の取り扱いには細心の注意を払う必要がある.如何に高尚な理念・理想の元にSNS導入が始められたとしても,現実に「炎上」が起こってしまえば,学会主体でのSNS運用は2度と行えなくなるだけでなく,外科医全体のイメージダウンにつながるリスクを十分に吟味することが重要であり,現在日本外科学会の情報・広報委員会の中でも更に若手医師によるワーキンググループを立ち上げ,日本外科学会としてSNSを導入する準備を行っている.
現状で検討している,SNSで情報公開・共有を行う内容としては,①学術集会の情報提供 ②市民講座の運営並びに情報提供 ③学会誌のトピックとなる論文の紹介 などである.これらの情報を情報・広報委員会と学会事務局が主体となって学会員,一般の方々に広く周知する形で,日本外科学会としてのプレゼンスを国内で示していき,外科医の学術団体としてのアピールにつながることを期待している.
2023年度以降の運用を予定しており,開始となった後にもその登録者数の推移,市民公開講座の参加人数の推移,最終的には日本外科学会の学会員の推移を追うことで,SNSを導入することでどのようなアウトカムが達成されているかを十二分に検討し,学会員にフィードバックしていく体制に関しても整備する方針である.

 
利益相反:なし

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