[書誌情報] [全文HTML] [全文PDF] (1919KB) [会員限定]

日外会誌. 127(2): 152-163, 2026


特集

ICI時代の外科治療

2.ICI時代の肺癌に対する外科治療

産業医科大学 第2外科(呼吸器・胸部外科)

田中 文啓 , 松宮 弘喜 , 竹中 賢

内容要旨
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の導入は,切除不能非小細胞肺癌の治療を大幅に変えた.多くのランダム化比較試験において,ICIを含む全身治療は,それまで進行非小細胞肺癌に対する標準治療であったプラチナ製剤併用化学療法を上回る効果を示した.当初は切除不能の進行癌であると診断されても,ICIを含む治療によって長期間の腫瘍縮小などの顕著な抗腫瘍効果が得られる患者もいる.このような場合,選択された患者には救済手術が適応となるかもしれず,それによって良好な予後が実現するかもしれない.最近,ICIは切除可能患者に対する術前補助療法や切除後の患者に対する術後補助療法においてもその効果が検討され,優れた病理学的効果とともに有意な生存延長効果を示した.本稿では,切除不能例および切除可能例に対するICIを含む全身療法に関する現在のエビデンスを振り返り,個々の患者に対して手術を含む集学的治療を実行する上での課題につき議論する.

キーワード
肺癌, 術前療法, 術後療法, 免疫チェックポイント阻害薬, サルベージ手術


<< 前の論文へ次の論文へ >>

本文中の表の番号に誤りがありましたので、訂正してお詫び申し上げます。

【 誤 】
表4
【 正 】
3b

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。