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書誌情報]
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日外会誌. 126(6): 535-542, 2025
特集
外科志望者を増やす取り組み
6.当科における消化器外科医を増やすための取り組み
内容要旨
日本消化器外科学会の報告によれば,消化器外科医は他の外科分野と異なり著しく減少しており,今後さらに深刻化する恐れがある.当科ではこの状況を踏まえ,外科の中でも消化器外科医志望者のリクルートに積極的に取り組んでいる.医学生のクリニカルクラークシップでは,手術見学は1時間で解説担当の外科医を配置することで,手術の理解度を向上させるだけではなく,様々な外科医と交流を持ち充実した時間となるよう配慮している.医学生・臨床研修医向けには,手術機器体験ワークショップやロボット支援手術シミュレータ体験会などを実施し,消化器外科の手技の面白さに触れることで外科への興味を引き出すようにしている.教える外科医も参加者の興味に影響を受け,より熱心な指導が促進され,参加者と主催側双方の満足度が高い企画となっている.さらに,小中高生向け病院見学ツアーでは,縫合やロボット支援手術シミュレータ体験をプログラムとして組み込み,外科への関心を広げている.当科が運営するSNSアカウントでは,これらの取り組みを広く発信するとともに,イベント告知,論文紹介,国試対策コンテンツなどを通じて,潜在的な消化器外科志望学生との接点を増やしている.一方で,活動の継続には現役スタッフの負担増が課題であり,今後は行政・学会との連携や持続可能な仕組みの構築が求められる.
キーワード
消化器外科, 消化管外科, リクルート, ハンズオン, 研修医
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