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日外会誌. 123(5): 421-428, 2022


特集

低侵襲膵切除術の進歩

8.ロボット支援下膵体尾部切除

順天堂大学 肝胆膵外科

三瀬 祥弘 , 齋浦 明夫

内容要旨
ロボット支援下膵体尾部切除(Distal pancreatectomy, DP),膵頭十二指腸切除が2020年4月より保険適応となった.精緻な鉗子の動きにより,従来は低侵襲手術(Minimally Invasive Surgery, MIS)が困難だった膵癌症例にも,適応を拡大できる可能性がある.
順天堂医院では,2020年6月からロボット膵切除を導入した.ロボット手術の技術向上を目指し,MISの適応となる膵切除は全てロボット支援下で行う方針としている.ロボット導入前は,DPのMIS施行率は35%であったが,ロボット導入後,53%に上昇した.MIS DPにおける膵癌症例の割合も,18%から53%と大幅に上昇した.
ロボットDPに関する研究では,安全面で従来の手法と遜色なく,腹腔鏡手術とくらべMIS完遂率が高いことが示されている.今後,ロボット手術が膵癌症例の長期予後にどう影響を及ぼすか,検証が必要である.

キーワード
ロボット支援下手術, 膵体尾部切除, 低侵襲手術, 膵癌


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