[書誌情報] [全文HTML] [全文PDF] (4004KB) [会員限定]

日外会誌. 119(4): 381-386, 2018


特集

3次元臓器構築と外科領域への応用

4.外科技術を応用した「臓器の芽」の移植法(腎,肝)

慶應義塾大学医学部 臓器再生医学寄附講座

小林 英司

内容要旨
近年,iPS細胞をはじめとする優れた幹細胞研究が進み臓器の元,いわゆるOrgan budが試験管内で作れるようになってきた.しかし,その細胞集合体は,その臓器が発生する場をもとに,移植の場を考える必要がある.われわれの研究で次のようなことが判明した.腎臓の芽(以下,腎芽)の移植では,尿路系とともに移植し,早期に尿路再建手術を行う必要がある.肝臓の芽(以下,肝芽)の移植では,門脈系の流入を必要とするところから,肝臓断端に移植することにより移植後の発育を促すことができる.

キーワード
Stem Cell, Transplantable organ, Organ bud, Kidney, Liver


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。