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日外会誌. 117(6): 497-502, 2016


特集

乳癌診療の現況からみた将来

4.非侵襲的外科治療(Non-surgical ablation)

国立がん研究センター中央病院 乳腺外科

木下 貴之

内容要旨
乳がんの外科治療は乳房温存療法やセンチネルリンパ節生検法がすでに標準化し,今日ではOncoplastic Surgeryという概念も登場し,外科治療の低侵襲化ばかりでなく,高い整容性への配慮も要求されている.本邦においても欧米と同様に乳がんの罹患率が上昇するとともに,マンモグラフィ検診の普及や画像診断法や針生検の進歩により早期乳がんの発見機会の割合が増加してきている.このような時代的背景と患者の要望に応えるため究極の低侵襲的療法であるnon-surgical ablationの研究が注目されている.乳がん領域においてはradiofrequency ablation therapy (RFA),凍結療法,高密度焦点式超音波治療法(High Intensity Focused Ultrasound;HIFU)などの臨床応用が開始されている.

キーワード
早期乳がん, ラジオ波熱焼灼療法, 凍結療法, 先進医療, 臨床試験


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