[書誌情報] [全文HTML] [全文PDF] (209KB) [会員限定]

日外会誌. 116(6): 370-373, 2015


特集

ノンコーディングRNAの外科領域における意義

5.乳癌領域における意義

京都大学大学院 医学研究科乳腺外科学

佐藤 史顕

I.内容要旨
ノンコーディングRNA(ncRNA)は,メッセンジャーRNA(mRNA)と同様に乳癌の悪性度の分子機序に深く関わっている.ncRNAのうち,マイクロRNA(miRNA)の中からlet-7,miR-21,miR-200,miR-15/16,miR-155とmiR-221/222,長鎖ncRNAからH19,LSINCT5,HOTAIRとGAS5といった,良く研究の進んだものを取り上げ概説した.また,エクソソームによる分泌型microRNAの生物学的意義,臨床応用に関しても述べた.mRNAとncRNAの統合的解析の進展により乳癌の遺伝子診断学が発展することが期待される.

キーワード
乳癌, ノンコーディングRNA, マイクロRNA, エクソソーム


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。