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日外会誌. 108(1): 19-22, 2007


特集

癌の外科治療におけるインフォームドコンセント

5.肝臓癌

大阪府立成人病センター 消化器外科

佐々木 洋 , 山田 晃正 , 大東 弘明 , 江口 英利 , 石川 治 , 今岡 真義

I.内容要旨
肝臓癌(肝細胞癌)は,多中心性発癌を含めて,再発の頻度が高い,宿主側因子(肝機能)によって治療選択や術式が決定されることが多い,内科的治療と外科的治療の適応について,内科医と外科医の間,さらには外科医間においても治療適応の基準に差がある,等の点で,他の消化器癌とは異なった特色がある.従って外科的治療を行う際のインフォームドコンセント〔Informed consent(以下IC)〕は,上記の点をふまえたICが必要である.また,肝癌の手術は,大量出血や肝不全など,一歩誤ると医療事故になりかねない要素を含んでいるので,適切な説明と正しい理解の上の同意のために,ICにかける時間を惜しんではならない.

キーワード
インフォームドコンセント, 肝癌, ガイドライン, 治療選択


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