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日外会誌. 106(12): 733-735, 2005


特集

重症熱傷の治療

2.広範囲重症熱傷の診断と初期治療

日本医科大学付属病院 高度救命救急センター

島本 実 , 川井 真 , 山本 保博

I.内容要旨
重傷度の高い広範囲熱傷の管理は大きく急性期の循環管理,感染期以降の創管理,感染対策に分けられる.管理中高い確率で敗血症やDICを合併するなど,長期間にわたって不安定な全身状態が継続するため,一般病棟で管理可能になるまではひと時たりとも気を抜くことができない.より早期の全身管理からの離脱,創治癒のためには適切な初期診断と初期治療が重要である.本稿では初療から手術までの初期の治療・管理について述べてみたいと思う.

キーワード
広範囲熱傷, 初期治療, 診断, 低容量性ショック


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