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日外会誌. 106(8): 468-471, 2005
特集
内分泌外科の臨床:診断と外科治療
4.原発性上皮小体機能亢進症の診断と治療の最近の動向
I.内容要旨
原発性副甲状腺機能亢進症(pHPT)に対して,最近ではcalcimimeticの内服,エタノールの局所注入などが試験的に行われているが,確実な治療法は外科的切除である.術前の画像診断や術中の補助手段の進歩により,手術治癒率が高くなっているが,副甲状腺は過剰腺や異所性腺の存在,腺腫だけでなく過形成,癌などの解剖・病理学的多様性のために手術が困難な症例もある.以前は,両側頸部を検索し4腺を確認し,病態に応じた手術をすることを提唱する内分泌外科医が多かったが,最近では,片側あるいは1腺のみの縮小手術が一般化している.pHPTの約80-85%の症例は単一腺の疾患なので,理論的にはかなりの症例が縮小手術の対象となり,内視鏡下あるいは小切開下の手術や補助手段(Quick PTH assay,Radio-guidedあるいは両方)の有無の組み合わせにより複数の選択が可能となっている.
キーワード
原発性上皮小体機能亢進症, 縮小手術, 術中補助手段
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