[書誌情報] [全文PDF] (922KB) [会員限定・要二段階認証]

日外会誌. 105(11): 705-708, 2004


特集

周術期の院内感染対策

4.血管内留置カテーテルの管理

1) NTT 西日本東海病院 外科
2) 名古屋市立大学 医学部臨床病態外科

大久保 憲1) , 大原 永子1) , 中村 明茂1) , 竹山 廣光2) , 真辺 忠夫2)

I.内容要旨
中心静脈カテーテルに由来する血流感染は,病院感染の中で重要な位置を占めており,個々の対応のみならず病院全体としてカテーテル感染防止のシステムを作ることが求められている.カテーテル感染の発生要因としてはカテーテルの皮膚刺入部の汚染だけでなく,輸液ラインの接合部や薬液注入に伴う汚染が原因となっていることが多い.そのため,無菌的な輸液の調合,輸液接合時の汚染防止などに対する細心の注意が必要である.さらに,三方活栓の使用,ハブの管理,輸液ラインの交換頻度および脂肪乳剤や血液製剤の投与方法などが,感染と関連がある.

キーワード
中心静脈カテーテル, catheter-related bloodstream infection (CR-BSI), sepsis, 菌血症


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。