[書誌情報] [全文PDF] (2834KB) [会員限定・要二段階認証][検索結果へ戻る]

日外会誌. 105(4): 309-313, 2004


総説

一酸化炭素の臓器保護効果

1) Thomas E Starzl Transplantation lnstitute, University of Pittsburgh
2) 岡山大学 医学部第1外科
3) 自治医科大学 臓器置換研究部

中尾 篤典1)2) , 小林 英司3) , 田中 紀章2) , 村瀬 紀子1)

I.内容要旨
ヘムオキシゲナーゼは,ヘムを一酸化炭素(CO),ビリベルジン,鉄の三成分に代謝変換する酵素である.その誘導型であるヘムオキシゲナーゼ1(HO-1)は,様々なストレスから生体を守る役目を果たすことが報告されている.最近,HO-1によるヘム代謝の産物であるCOは,低濃度で用いたときHO-1にみられるのと同様に抗ストレス作用をもつことが報告され,注目されている.本稿では,HO-1およびCOの臓器保護効果について最近の知見を述べ,その臨床応用について考察する.

キーワード
ヘムオキシゲナーゼ, 一酸化炭素, 阻血再潅流障害, 臓器移植, 炎症

このページのトップへ戻る


PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。