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日外会誌. 105(4): 292-295, 2004


特集

Oncogenic emergencyとその対応

7.肝癌

徳島大学 臓器病態外科

藤井 正彦 , 三宅 秀則 , 鷹村 和人 , 田代 征記

I.内容要旨
肝細胞癌破裂は救急疾患としての腹腔内出血および急性肝不全に対する治療と同時に,腫瘍に対する治療が予後を左右する.出血による肝不全の進行と肝予備能の低下を防ぐためには,腫瘍の破裂を念頭に置いた上での迅速な診断と全身管理が重要である.診断と止血を兼ねた血管造影および動脈塞栓術は非常に有用であり,現在では初期治療の第一選択である.全身状態が改善した後に肝予備能に応じた適切な腫瘍の治療が可能であれば,非破裂例と同等の予後が期待できる.

キーワード
肝細胞癌, 破裂, 出血, 緊急


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