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日外会誌. 104(11): 778-780, 2003


特集

Sentinel node navigation surgeryの現状と展開

5.各臓器癌におけるSNNSの現状とその成績
c.肺癌

1) 国際医療福祉大学山王病院 呼吸器センター
2) 東京医科大学 第一外科

奥仲 哲弥1) , 加藤 治文2)

I.内容要旨
肺癌領域においても色素法や放射性医薬品を用いたRI法によるセンチネルリンパ節の検出が行われはじめている.肺癌はその臓器特異性から,センチネルリンパ節マッピングを行う上で,所属リンパ節の炭粉沈着が多く色調の変化が捉えにくいことや,スキップ転移の問題から,臨床試験に向けて解決すべき点が多い.現在施行されている方法ではRI法が最も現実性が高く,センチネルリンパ節の同定率は80%台であり,正診率も90%を越える報告が多い.
今後,縮小郭清,縮小手術の適応への応用を考えるならば,多施設によるセンチネルリンパ節マッピングの妥当性の検討が必要と考える.

キーワード
肺癌, センチネルリンパ節, ラジオアイソトープ, 蛍光診断


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