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日外会誌. 104(4): 341-344, 2003


特集

科学性に基づく外科学の将来展望

2.卒後臨床研修必須化と外科研修の問題点

大阪大学大学院 医学系研究科臓器制御外科

松田 暉

I.内容要旨
平成16年度よりかってのインターン制度の廃止以来35年ぶりで卒後臨床研修制度が新たに始まることになった.2年間のスーパーローテイトであり,内科,外科,救急以外に小児科,産婦人科,精神科および地域医療も必須となった.施設に定員制がおかれ大学病院から多数の研修医が2年間大学以下の病院に出る.一方,新たな外科専門医制度は既に平成14年度から始まっている.従来の認定医制度より施設や修練内容で厳しいものとなり,期間も広告規制解除に伴って4年が5年に改定され,サブスペシャルティーは計7年となった.臨床経験を十分持ち,信頼されかつ将来性のある外科医を育成するべく両制度をうまく活用しなければならない.現状での制度や運用面での課題を概説した.

キーワード
卒後臨床研修, 外科専門医, スーパーローテイト, 外科医育成


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