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日外会誌. 104(1): 29-31, 2003


特集

外科領域におけるセーフティマネージメント

7.手術室における安全管理

1) 秋田大学 医学部中央手術部
2) 秋田大学 医学部第二外科

堀口 剛1) , 小川 純一2)

I.内容要旨
手術室には多様な領域の患者が,手術の間だけ病棟から送り込まれ,異なる領域の医師により,各領域固有の手術が独特の機器を用いて行われるため,手術室看護師と手術担当医師や病棟看護師等との意思の疎通が欠ける可能性がある.さらに患者は麻酔により意識がなく,家族は原則として手術室には入れないことから,医療を受ける側からの危機の訴えが得られないという特殊な状況下にある.そのため格別に厳しい安全管理が要求される.現在各病院で医療事故防止を目指す安全管理組織が構築されつつあり,手術部においても全国的な論議のもとに安全対策指針を作成して共有するとともに,各施設の独自性を盛り込んだ現実的なマニュアルが望まれる.

キーワード
手術室, 安全管理, マニュアル, インフォームドコンセント


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