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日外会誌. 102(8): 578-583, 2001


特集

複雑先天性心疾患外科治療の最近の進歩

4.両大血管右室起始症

東京慈恵会医科大学 心臓外科

黒澤 博身

I.内容要旨
両大血管右室起始症DORVは2つの心室ー大血管関係(NGA群とTGA群)と2つの大血管偏位(dextroposition型とconotruncal criss-cross型)を組み合わせた4つの基本型がある.これに2つの心房ー心室関係(正位と逆位)を加えると8つの基本型があるが,このうち房室逆位でのconotruncal criss-cross型は報告がない.Dextroposition型とconotruncal criss-cross型に分けることによりその形態を術前に正確に診断することができ,様々なbiventricular repair法の適切な選択が可能になる.

キーワード
両大血管右室起始症, conotruncal criss-cross, dextroposition, secondary interventricular formen, 心室内rerouting


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