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日外会誌. 102(6): 473-476, 2001


特集

リンパ節の癌転移病態と至適郭清

5.肺癌における至適リンパ節郭清

1) 東京医科大学霞ヶ浦病院 呼吸器科
2) 東京医科大学 第1外科

斎藤 誠1) , 三浦 豊章1) , 古川 欣也1) , 加藤 治文2)

I.内容要旨
Ⅰ-ⅢA期非小細胞性肺癌の標準術式は肺葉切除および系統的縦隔リンパ節郭清術である.N2切除例(T1-4N2 M0 Stage ⅢA+B)214例の検討では5年生存率は23%で,cN因子, N1転移領域数, N2転移領域数が予後因子であった.すなわち郭清を充分に行う事により得られた情報(リンパ節の転移領域,個数)が予後判定に極めて重要であった.1群リンパ節の癌転移形式から郭清を考えると,肺葉切除がやはり妥当な術式といえる.また,2群リンパ節の癌転移形式から,右側は#1-4の上縦隔および#7のリンパ節郭清は必要である.左側では上葉は#5,3,4,下葉は#7,5,8,9を郭清することが重要である.

キーワード
NCSLC, Surgery, Systemic Lymph node dissection


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