[書誌情報] [全文PDF] (1993KB) [会員限定・要二段階認証]

日外会誌. 99(5): 299-302, 1998


特集

呼吸器悪性腫瘍の最新の治療方針

4.転移性肺腫瘍の外科治療

国立がんセンター中央病院 外科

近藤 晴彦 , 中山 治彦 , 浅村 尚生 , 土屋 了介 , 成毛 韶夫

I.内容要旨
1960年代後半以降,転移性肺腫瘍に対しても積極的な外科治療が試みられてきたが,国立がんセンター中央病院での成績でもその術後5年および10年生存率は38.3%,26.6%と比較的良好であった.術後完全に治癒したとみなしうる症例も少なくないが,肺転移切除の適応基準に合致していながら術後成績の著しく不良な癌腫もあることが明らかとなってきた.今後は,プロスペクティブな検討を行って,原疾患ごとに,転移性肺腫瘍に対する外科治療の意義を明らかにしていくべきである.

キーワード
転移性肺腫瘍, 外科治療, 手術適応


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。