[書誌情報] [全文PDF] (548KB) [会員限定・要二段階認証]

日外会誌. 99(4): 251-255, 1998


総説

異種移植臨床への研究

名古屋大学 医学部第2外科

高木 弘

I.内容要旨
わが国において臓器移植法案が施行されたが,多数の臓器提供数の可能性は少ない.臓器移植が普及している欧米においては,成績の向上と共に適応範囲が広がり,慢性的な提供臓器数の不足状態が続いている.ヒヒやチンパンジーなどからの異種移植が散発的に行われている.超急性拒絶反応の機序も徐々に解明され,遺伝子操作の技術も進歩している.自然界に生息している動物ではなく,異種移植のドナーとして特別に操作飼育された動物への期待が高まっている.日本異種移植研究会が正式に設立され,第5回国際異種移植学会が1999年10月に名古屋で開催されることが決定された.

キーワード
異種移植, 超急性拒絶反応, ブタ


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。