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日外会誌. 97(11): 990-996, 1996


特集

臓器移植

8.心臓移植

大阪大学 医学部第1外科

福嶌 教偉

I.内容要旨
心臓移植は,Shumway及びLowerらが1960年に同所性心臓移植手術法を考案し,1982年にサイクロスポリンが導入されて以来,欧米では末期的心不全患者の外科治療として確立した.本邦では1968年に1例施行されて以来行われていないので,ここでは欧米の成績を中心に,心臓移植ついて述べる.1982年以来,年間の心臓移植症例数は著しく増加したが,最近の8年間はドナー不足のために,3,000~3,500例と変わらなくなっている.1996年国際心肺移植学会の統計によると,1年生存率は80%,3年生存率は73%である.最後に,本邦における今後の展望について述べる.

キーワード
心臓移植, 拒絶反応, 国際心肺移植学会統計

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