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書誌情報]
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[会員限定・要二段階認証]      日外会誌. 94(4): 359-365, 1993
      
    
    
        
        
        
        
        
        
    
    原著
        
        
            5cm以下の肝細胞癌に対してマイクロ波凝固壊死療法を行った21例の検討
                        I.内容要旨5cm以下の肝細胞癌21例に対して,     マイクロ波凝固壊死療法を行い,     以下の結果を得た. 1)術後1ヵ月目のCTでは,     治療部は一回り拡大して,     著しくlow density areaに陥り,     全くenhanceされなかった.そして,     このlow density areaは経過と共に縮小し,  術後1年を過ぎると約半数の症例で消失し,   残りは境界部に厚い被膜を形成し残存した. 2)再発は5例(23.8%),     1例が術後1年6ヵ月で再発死亡したが,     残りの20例は最長3年2ヵ月を筆頭に生存中である. 3)術後,     T.B,     GOTは肝切除例とほぼ同じ推移を示したが,   HPT,  PTはほとんど低下することなく安全域で推移したことから,    外科侵襲は肝切除より少ないものと考えられた. 4)合併症は腎不全傾向を2例に認めただけで,     特に重篤な合併症は認められず,     安全な治療法と考えられた.
                    
キーワード
小肝細胞癌の治療, マイクロ波, microwave tissue coagulator, 凝固壊死, 温熱療法
            
                
                
                
                
            
        
    
      
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